おんな城主直虎 33話のあらすじネタバレと感想
NHK大河ドラマおんな城主直虎33話のあらすじネタバレと感想です。
おんな城主直虎 33話のあらすじネタバレと感想
今回は『嫌われ政次の一生』というサブタイトルでした。
タイトル通り政次の一生を凝縮したようなお話。
小野に生まれ、疎まれながらも直虎を必死で支えてきた人生を語っていました。
最期は自分を犠牲にしてまで直虎を守ったのですね。
切ないお別れになりましたが最上級の愛を示してくれたお話しでした。
政次に罪を着せようとする近藤
罠だと知り城門を閉ざした政次。
絶体絶命の状況から始まってしまいました。
そこへ家康の家臣である酒井忠次がやって来て仕方なく門を開けることに。
矢を射かけた所から近藤の罠だというのに歯痒いですね。
誰かの罠であることを必死に訴えかける直虎の言葉に聞く耳を持たない酒井。
政次は何とか逃げることができたようですが、井伊の再興すら難しい状況になってしまいました。
井伊がやったと見せかけて工作していた近藤の家臣を追い詰めた直之。
しかし、その場で自害されてしまいました。
家康が到着すると、近藤は白々しくも井伊の者に襲われたと訴えます。
政次にどうしても罪を着せたい近藤は、直虎を牢へ閉じ込めてしまいました。
なつと最後のひと時を過ごす政次
でも、ここで容易く騙されなかった家康は賢い。
胡散臭さを感じ、近藤たちの謀であることを見抜くとは。
しかし、武田の書状が来たことで有耶無耶となってしまいます。
家康は牢に居る直虎の元へ。
直接会うことができ必死に訴えかける直虎ですが、家康自身にもどうにもできない事なのでしょうね。
黙って土下座をし頭を上げられず、そのまま後ずさりして去っていきました。
なんだか真剣な話をしているのにコントのようなシーンで少し笑ってしまいましたが。
川名の隠し里に逃げ延びた政次。
囚われてしまった直虎の事を、祐椿尼は全て政次に託しました。
直之は近藤の家臣を追い詰めたが自害されてしまった事を報告します。
そんな時、刺さらない矢が落ちているのを発見されました。
味方に射るのですから刺さらない矢を使うのは当然。
罠であることの決定的な証拠品ですね。
政次は隠れ里でなつとのひと時を過ごしていました。
仲睦まじい二人を見ていると癒されます。
膝枕をしてもらい甘える政次が可愛らしかったです。
なつを笑顔にする話をし、彼女の笑顔を見上げて微笑む政次。
直虎への思いもありつつ、なつへの愛情があることが伝わるシーンでした。
龍雲丸の協力を得て脱出を計画
先を急ぐ徳川軍が井伊谷を出立。
井伊谷城には近藤の隊が留まることになりました。
和尚も直虎を解放するため近藤を説得しようとしますが、政次と引き換えにと言われてしまいます。
そのため居場所を教えるよう直虎を説得しに来た和尚。
牢の中に居る直虎の手を掴んで「落ち着け!」と言い一枚の紙きれを渡してきました。
和尚は龍雲丸の力を借り、直虎を脱出させる策を練っていたようです。
この策が上手くいくよう願うしかありません。
井戸ではなつが拾った碁石を手にする政次の姿が。
決心したように強く握りしめる姿に覚悟の重さを感じます。
でも和尚の言う通り鳥は片方の翼では飛べません。
政次がいなくなったら直虎はどうなってしまうのでしょうか。
和尚から渡された紙には、直虎を脱出させる旨が書かれていました。
後は脱出するだけ・・・と思いきや、そこには自分から捕まった政次の姿が。
まさかの近藤を襲撃したというのです。
直虎のために自分が犠牲になる事を覚悟していたのですね。
近藤は政次へ相当な恨みがあるようです。
この恨みを感じたからこそ龍雲丸が助けに来ても逃げようとはしなかったのでしょう。
自分が助かるだけの方法ならあったが、結局は直虎が助かる道を優先させた。
政次の無事を必死に願う直虎ですが、本懐ゆえに戻らないというのが本人の意志であることを知らされます。
自分を犠牲にしようとする政次を説得しようとする龍雲丸ですが、決意の固さを知って帰っていきました。
政次を自分の手であの世へ送る
嫌われ役になってずっと井伊を支えてきたのが小野の存在意義。
でも政次の守りたいのは直虎だったのですね。
井伊とは直虎の事、龍雲丸は政次の真意を見抜いたからこそ連れ出さず戻ってきたのでしょう。
政次からだと渡された碁石を見て、井戸でどうしたらいいのかと思い悩む直虎。
ずっと考え続け政次の気持ちを受け入れる決心ができたのでしょうか。
磔になる日、引導を渡すため処刑場へと向かいます。
そこで見つめ合う二人は言葉のない会話を交わしたのかもしれません。
磔にされ槍で貫かれようとした時、直虎は槍を奪って政次の心臓を一突きしました。
「地獄へ落ちろ!」と、井伊が騙されたことを見せつけるかのように罵ります。
そんな直虎に満足そうな笑みを浮かべる政次。
自分が罪を背負って死ぬことで命を持って井伊に忠義を尽くしました。
政次の死は井伊が生き残るための大きな役目を果たしてくれたのです。
最後に残した辞世の句『白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日ぞ楽しからずや』
あちらの世界で直虎を待っているという事なのでしょう。
政次の死を無駄にしないため直虎は前に進むしかありません。
悲しい別れですが、彼の死に大きな意義があることを伝えてくれたお話しでした。