おんな城主直虎 3話のあらすじネタバレと感想
NHK大河ドラマおんな城主直虎3話のあらすじネタバレと感想です。
あらすじのネタバレは放送開始前に、感想は放送開始後に追記します。
目次
おんな城主直虎 3話のあらすじネタバレ
出家だ!
和尚様のように、頭を丸め、出家すれば嫁に行くことはできなくなる。
とわは自らの髪を鷲づかみにし、剃刀で、髪をバサバサと切り落とした。
剃刀を握る手は慣れない手つきながらも、迷いを感じさせなかった。
しかし、顔や頭は傷だらけになり、血がにじんでいた。
それでも一心不乱に髪をそぎ落とす娘の姿を見て、直盛は絶句した。
このことを発端に大変な騒動が始まることとなる。
政直「これでは夫婦約束など到底無理です」
その様子を間近で見ていた小野政直は、すぐさま駿府の今川家へその現状を伝えに走った。
そうして持ち帰られた書状を直盛は、弱弱しい声で読み上げた。
直盛「たび重なる井伊家の無礼なふるまい、断じて許されない。かくなる上は忠義の証しに、息女・とわを人質として寄こしてもらうほかない。万一この命令に背くようであれば、打ち首もやむを得ない」
生気を失った直盛とは対照的に、怒りあらわに牙をむいたのが直平であった。
直平「そのような命令に従えるはずはないだろう!左馬助!今川に人質を渡すくらいなら、井伊は戦で立ち向かい、今川家も小野家も皆殺しにすると伝えてこい!」
直盛は苦悶の表情を隠しきれずにいた。
何よりも大切な一人娘を人質に差し出すなど考えられない。
だが、とわを差し出さなければ井伊家は今川家によって滅ぼされてしまう。
とわを差し出してしまえば、直平が兵をあげ、どのみち今川家につぶされてしまうだろう。
どんなに考えても井伊家が生き残る最善の術が見つからなかった。
とわは、苦悶の表情を浮かべる父を直視できず、龍潭寺へ駆け込み、南渓に泣きついた。
とわ「和尚様!どうしてくれるの?こうなってしまったのは和尚様が、答えは一つではない、と言ったからだ!」
とわの勢いに押された南渓は、ある考えを携えて、井伊の居館へと向かった。
南渓「いっそ、おとわの出家を今川に認めてもらうというのはどうだろうか」
とわが人質になったとしろ、出家したとしろ、井伊家に跡継ぎが居ないという事実は変わらない。
つまり、次の当主選びは、今川家の思いの通りに進めることができるのだ。
それを今川に気づかせれば、とわは出家を許され、井伊谷に戻ってこられる。
そして、ほとぼりが冷めた頃に、とわを還俗させればよい。
これが、南渓の考え抜いた末に出した苫肉の策だった。
選択肢のない直盛は結局この案を受け入れるしかなかった。
今川との交渉
左馬助やたけとともに、とわが駿府へ向け旅立ったころ、南渓は、駿府の寺で、太原雪斎と会っていた。
雪斎は、今川家において内政・外交・軍事で義元を補佐する最高顧問であると同時に、臨済宗の先輩でもあったのだ。
南渓は、雪斎様を口説き落とせれば、怖いものはない!ととわに豪語していたのだ。
井伊家の一大事…失敗は許されない。
雪斎「太守様に伝えることは伝える・・・。人質として取っておくのが得策と考えられると思うが」
南渓の意に反し、雪斎の返答は、手厳しいものであった。
南渓は次の手立てを考えながら、とわたちの到着を待つことにした。
店先に並ぶ豊富な品物や、行きかう人々のあか抜けた様子に、とわは興奮しながら落ち着かない様子だった。
きらびやかな駿府の町は、とわにはまぶしくてしかたなかった。
はしゃぐとわに、この町を何度も訪れている左馬助か言う。
左馬助「諸国との交流が盛んで、商いの中心になっているため、多くの人々が集まるのです。時に、京のお方も太守様を頼って訪れたりもします」
興奮冷めやらない様子で歩き回るとわとその一行は、関口家の屋敷へ到着した。
そこは、かつて井伊家から人質に出された直平の娘、佐名の屋敷であった。
とわとたけが屋敷の一室で控えていると、眩いほどの美少女が入ってきた。
それは、鞠を手にした瀬名であった。
頭巾を取って一礼したとわの頭は、思わず吹き出してしまうほどへんてこで、瀬名は笑い転げた。
とわ「瀬名姫は、女性であるのに蹴鞠をされるのですか?」
瀬名「蹴鞠の上手い者は、龍王丸様の妻になれるのですよ」
とわ「へえ、今川にはそのような慣習があるのですか」
そのとき、とわを呼ぶ声がして、佐名が現れた。
佐名は瀬名に負けるとも劣らない美形であったが、どこか冷淡で笑みはなかった。
慌てて頭を下げたとわは、哀愁漂う佐名に不幸な印象を感じずにはいられなかった。
別の部屋へと通され、二人きりになったとき、とわは気になっていたことをたけに聞いた。
とわ「佐名様というのは、元は井伊家の出。井伊の味方ではないのだろうか?」
たけ「・・・まだ、お分かりにならないかもしれませんが。佐名様は、太守様のお手つきとなったのです」
とわは、鬼ごっこのとき、鬼に捕まる瞬間、乱暴に突かれる様子を思い浮かべた。
とわ「お手つき・・・?その、お手つきというのは、きつくされたのか? 痛かったのであろうか?」
たけ「そこまではわかりかねますが、何度も何度も、それはもう数えきれないほどだったかと思います」
とわ「そんなに!」
たけ「そうして飽きたら、ぼろ雑巾のように捨てられたのでございます。佐名様に井伊を恨むなというのというのは酷なことでしょう」
とわは思わず絶句し、あの不幸なお顔の訳を知ったような気がした。
人脈をたどって
待ち合わせ場所である関口家の裏門で、南渓と合流した。
とわは、雪斎との話し合いの様子を必死に尋ねるが、南渓は重い口を開こうとしなかった。
南渓「先にこれを佐名に渡してはくれないか」
佐名は、南渓の妹である。
佐名に頼み、今川義元の生母である寿柱尼に、とわの出家を進言してもらうという次なる策である。
寿桂尼は、今川家において大きな力を持つ人物である。
佐名の部屋へと案内してもらったとわは、南渓の書を手渡した。
佐名は激怒し、その書を破り捨てた。
佐名「よくもまぁ、私にこのようなことを頼めたものだ!なまぐさに恥を知れと伝えよ」
なまぐさとは南渓のことか?冷淡な佐和の紅潮した顔とものすごい剣幕にとわは立ちすくんだ。
裏門で待っていた南渓に、無残に破られた書をみせ、事の次第を説明したが、意外にも南渓は冷静であった。
南渓「怒るということは、心を揺さぶられているということだ。きっと思い直し、寿桂尼様に進言してくれるだろう。佐名はそういう子だ」
とわ「雪斎様にも断られたのではないですか」
南渓は、まっすぐに見つめてくるとわの目を交わすのが精いっぱいであった。
翌日、とわたちは、義元に会うため今川の居館へと向かった。
政直「姫様、お待ちいたしておりました!」
仲介役の小野政直が姿を見せた。
われは今川家の人質になるしか術はないのだろうか・・・
もはや時間がないと焦るととわの耳に、慌ただしい足音が響いてきた。
今川家の家人が慌てた様子で現れたかと思うと、とんでもないことを口にした。
「小野様!川名のご隠居様に、ご嫡男がさらわれたと知らせが入りました!」
おおじじ様が、鶴丸を・・・?。
政直は血の気の引いた顔で、慌てふためきながら部屋を後にした。
これが太守様の耳に入れば、ただではすまないだろう。
なんとかしなければ・・・
名案が思いつくはずもなく、ただただ焦っていたとき、襖が開いた。
そこには尼僧に付き添われた上品な老女の姿があった。
「大方様でございます」
尼僧が厳かに言った。
寿桂尼様だ!
とわは慌てて頭を畳にこすりつけた。
寿桂尼「頭を上げなさい。人質に来た井伊のとわとは、そなたのことか」
とわ「は、はい。あの…」
寿桂尼「太守様はお忙しいようです。待っている間、蹴鞠でも見ませんか?」
縁側の襖を開けると庭には蹴鞠をしているものが、たくさんいた。
そこに見知った顔があった。
一目でわかる美しいお顔・・・
瀬名様、と思わず口走ってしまったとわに、寿桂尼は不思議な顔をした。
寿桂尼「あの者はいつも子どもたちの蹴鞠に入りたがり、勝った褒美に龍王丸の妻にしてもらうというておる」
以前瀬名も、そんなことを話していたことを思い出したとわは、義元の嫡男・龍王丸に勝てば、なんでも褒美がもらえることに気づいた。
これだ……!
猪突猛進のとわが切り開く運命
大勢に囲まれた小さな男の子を見つけると、とわは裸足で庭に駆け下り、龍王丸の前へと飛び出していた。
とわ「われとひと勝負をお願いします」
無謀な申し出のように思われたが、とわの挑戦は許された。
もちろん、蹴鞠などやったことがあるはずもなく、惨敗し嘲笑を浴びた。
とわ「もう一度、もう一度、お手合わせ願います!」
しかし、とわはあきらめることなく何度も何度も挑戦した。
そのうち、息を切らし、笑みをなくした龍王丸の蹴った鞠が大きくはずれてしまった。
とわはすかさず、龍王丸のもとに駆け寄り、褒美を求めた。
とわ「褒美をくださいませ!どうか褒美を・・・」
龍王丸「こんなもの、勝ったうちに入らない!」
背を向けた龍王丸に、とわは後ろから飛びかかり、派手に転んだ龍王丸は大声で泣き叫んだ。
しかし、とわはひるむことなく詰め寄った。
とわ「褒美をくださいませ!われにはその褒美が必要なのです!井伊家の存続がかかっているのです!」
政直「姫様、おやめくださいませ!」
駆けつけた政直が顔面蒼白で止めに入った。
と同時に周りにいた家臣らが、次々にひれ伏した。
たけ「太守様がお見えです」
たけが間髪入れず叫び、とわも急いで平伏した。
己の力で勝ち取った井伊の未来
「面を上げよ」
供の者の太く大きな声が響き渡った。
恐る恐る顔を上げたとわの前には、公家の装いをした男が立ちはだかっていた。
確か、絵巻物で見たことのある装いで、烏帽子をつけ、額には丸井眉が描かれていた。
義元公の並みならぬ存在感に驚きながら、とわは口を開いた。
とわ「井伊直盛の娘、とわと申します。今しがた蹴鞠にて龍王丸様に勝ちました。勝利のご褒美を頂きたいので、取り計らっていただけませんでしょうか!」
龍王丸はすすり泣くなか、一同がどよめいた。
龍王丸「何度も何度も勝つまでやめさせてくれず、こいつは卑怯者です!」
義元は口元を扇で隠しながら、供の者に何かをつぶやいた。
「何をお望みであるか」
とわ「井伊に返していただきたいとお思います!」
政直「姫、何という無謀な願いを・・・」
政直が叫び、その場の空気が凍てついた瞬間、義元の方に近づいた痩身の僧侶が、口を開いた。
「その者は、粘り強く実によい戦いをいたしました。よい戦いをした者には、褒美を与えるのが武門の習いというものではないでしょうか」
このお方が雪斎様だろうか・・・と視線を移したとき、その隣から寿桂尼が言葉を添えた。
寿桂尼「龍王にもきちんとお手本を見せないといけませんしね」
その二人に言い寄られた義元は、とわのほうに扇を差し向け、追い払うように振った。
「褒美をあげよう。帰ってよいとおっしゃられておる」
供の者の言葉に、とわをはじめ、その場にいた誰もが驚きを隠せないでいた。
唖然としながらもとわは、佐名様が寿桂尼様にお願いしてくれたのだと直感した。
雪斎禅師までが、われの味方をしてくれ、みなのおかげで井伊家の未来は開けたのだ。
今川の居館の外では、南渓と左馬助が今か今かと待ちわびていた
「ご無事だったのですね!」
とわ「褒美をもらうことができたのです!」
とわは満面の笑みで、今川家の家臣からもらった書状を左馬助に差し出した。
左馬助「とわの出家により、このたびの井伊家への命令は白紙とする!」
南渓「よくやったぞ!おとわ。前代未聞の大手柄じゃ」
南渓は安堵の笑みとともに涙を浮かばせていた。
目を覆いたくなるほどの眩い光が、みなの顔を美しく照らし、黄金に染めた。
希望の光だ!と、とっさに、とわは思った。
以上、NHK大河ドラマおんな城主直虎3話のあらすじネタバレでした。
以下は実際に放送を見ての感想です。
おんな城主直虎 2話の感想
井伊直満の謀反で命を狙われてしまう亀之丞ですが、井伊家のために鶴丸と結婚しろと言われても亀之丞に一途なとわは健気ですね。
待ち続けるために色々と考えて行動する逞しい姫です。
出家することを決める
自分の髪を根元から切り落とすとわの姿に驚く直盛と千賀。
出家したら結婚しなくて済むとは考えましたね。
小野政直にも堂々と夫婦約束を拒否して、完全に気分を害してしまったようです。
井伊家存続のために直盛は必死で政直を追いかけ、千賀もとわを叱りつけます。
出家騒動は今川の耳にも入り恐ろしいことになりそうな予感で始まった第三話。
今度は人質としてとわを差し出す要求をしてくるとは横暴ですね。
直平は怒りで戦をしようと言いますが、流石にそうなっては井伊家が潰されることは間違いないでしょう。
理不尽な要求でも、当主として冷静になって話さなければならない直盛の心情はつらいはず。
ただ直平が感情的になるのも無理はなく、自分の娘の佐名が今川の人質にされているのですから怒るのは当然です。
とわを同じ目に合わせるくらいなら潰れてしまえばいいとさえ言ってしまいました。
その会話を聞いてしまったとわは一人悩んでいると、やって来た和尚に泣きついて助けを求めました。
人質に行かなければお取り潰し、行けば兵をあげてお取り潰しとは二進も三進もいきませんね。
おとわの考えがお粗末だったと呑気な顔で言って泣かせてしまうとは意地悪な和尚です。
でも、和尚はちゃんと出家を認めてもらう策を考えてくれました。
出家したほうが家督を継ぐ者がいなくなり今川が有利になると思わせるとは。
駿府に行くことになり、雪斎禅師という今川では力のありそうな人と会えることになったようです。
上手く味方につけることができればかなり有利になりそうですね。
人質にとられている佐名は直平の娘なので和尚の妹ということになるようです。
いつも呑気な和尚ですが、佐名の話になると少し答えづらそうでした。
和尚の力ですぐに戻って来られると思って出かけたのに不穏な空気が。
駿府へ向かうとわ
直盛も井伊家のためとはいえ、とわが心配で食事ものどを通らないようですね。
そんな時、直平が鶴丸を連れ去るという大胆なことを。
外の世界へ行き、珍しいものばかりを見て楽しそうにしているとわが微笑ましいでした。
ここで佐名と出会いますが、自分と同じ立場の少女を目の前にして複雑な心境なのでしょうね。
太守のお手付きとなっていたとは、佐名は不幸な境遇の女性なのでしょう。
乳母の言う「お手付き」が何かわからないのは当たり前ですが、とわの想像するものは意外に幸せな世界ですね。
顔だけみると全てを察しているかのような悲しい表情なのですが。
もし乳母がとわの想像しているものを知ったらこんなに泣けなかったでしょう。
いよいよ雪斎が登場しますが、この人も一筋縄ではいきそうにない相手です。
今度は寿桂尼という今川義元の母親を味方につけると考えた和尚。
次々と今川で力のある人間をとり込む作戦ですね。
佐名から頼んでもらうことになりましたが、和尚の書いた文を怖い顔で破り捨ててしまいました。
ここまで怒るとは何が書いてあったのか。
怒るという事は心が揺れているのだと達観しているように言いますが、作戦は全部失敗だったのです。
蹴鞠勝負を挑み褒美をもらう
鶴丸を人質にした直平ですが、直盛は今川へ対応と直平の説得で一番苦しい立場にあります。
いよいよ人質となる日が来て、乳母と二人だけで向かうことになりました。
その場にいた政直も鶴丸の件を知ることになり、ますます心配なことに。
寿桂尼と会うことになりましたが、その前に読んでいた文に何か良いことが書いてあったのかと期待しながら見たいシーンです。
蹴鞠で龍王丸に勝てば何でも褒美がもらえると教え、とわに対戦を嗾けた感じですね。
なんとか蹴鞠を頑張るとわですが駄目で、もう一度挑もうとします。
そこへやって来た雪斎も観戦することになり、良い方向に向かう空気です。
何度も何度も再戦を申し込むとわの姿に、雪斎も何かを感じ取った顔になりました。
何度もやって、ようやく勝つと褒美をもらおうと必死に。
さらに今川義元も現れて井伊家に返してほしいと直球で頼みました。
やはり寿桂尼と雪斎の二人が味方になってくれ、一気にとわが有利となりました。
無言で命令する今川の威圧感がすごいですね。
頼みを聞いてくれることになり、なんとか人質にならずに済み一安心。
あとから上手く取り繕う雪斎ですが、今川は嫌なことを考えてそうですね。
佐名に寿桂尼に取り成してくれたことの礼を言う和尚ですが、この兄弟の事情も複雑そうです。
戻ってきたとわを、川に入ってまで迎えて抱きしめる直盛。
すぐに戻ってくることができてよかったですね。
段々と面白くなってきた「直虎」。第三回の
<おとわ危機一髪>が楽しみでです!