おんな城主直虎 2話のあらすじネタバレと感想
NHK大河ドラマおんな城主直虎2話のあらすじネタバレと感想です。
あらすじのネタバレは放送開始前に、感想は放送開始後に追記します。
目次
おんな城主直虎 2話のあらすじネタバレ
亀之丞が姿をくらませた翌日、井伊家では、今川家の者に連れてこられた子供たちが、左馬助らによって、調べられていた。
とわの姿がないことに気づいた千賀は、冷静を装いながら、その様子を伺っていた。
たけ「申し訳ございません。私が目を離してしまったせいで…」
涙ながらに訴える乳母のたけ。
いてもたってもいられず探しに行こうとしたその時、大きな声が響き渡った。
「亀之丞と思しきものを捕らえました!」
固唾を飲んで見守る直盛と千賀は、思わず目を見開いた。
目の前に引きずり出された子供は、なんと、とわだったのである。
直盛「そのものは私の一人娘だ」
千賀「紛れもなく姫です!」
思わず叫んだ2人に、左馬助も激しく首を縦に振った。
とわは竜宮小僧を探し求めて、歩き回っていたと必死に訴え、その言い訳は何とか押し通せたが、人探しはそのまま続き、3人は夕方になってからようやく解放された。
帰りつくと、とわは昨夜の出来事を父と母に話した。
井戸のほとりで亀の笛を見つけ、それを届けるため、ただ無性に亀を追いかけたこと。
その時、百姓に変装した、亀の従者である今村藤七郎に出くわし、亀と話をする機会を与えてもらえたこと。
亀「これを届けに来てくれたのか?」
亀はとわの差し出した笛を見ると、飛び上がって喜んだ。
亀「これは父の大切な形見…もう二度と手に入らない貴重なものだ。おとわ、本当にありがとう。」
亀は涙をこらえながらもいつもの優しい笑顔を見せてくれた。
その痛々しい笑顔にとわの胸は締め付けられた。
とわ「絶対に死ぬな!亀…必ず生きのびて…」
亀「俺はもっともっと強い男になって、必ずおとわを迎えにいく!」
亀の最後の力強い言葉を思い返し、溢れそうになる涙をこらえながらとわは、続けた。
とわ「亀と着物を交換し、われが亀のふりをしておとりになり、少しでも時間稼ぎをしようと思ったのです。」
亀は決して行き先を教えてはくれなかった。
私を迎えに来てくれるのは、いつの日になるのだろう…
不安の波に飲み込まれそうになりながらも、とわはぐっと堪え忍んだ。
新たな天命
今川家の使者が引きあげた後、直満の葬儀が静かに行われた。
謀反の末に首を切られたものとあり、近しい身内のみの寂しい葬儀であったが、参列者の中に招かれざる者が現れたことで、その場は騒然となった。
深々と頭を下げ、淡々と語り始めたのは小野和泉守政直であった。
政直「直満様の最期、誠に残念でした。このような場で誠に恐縮ですが、太守様からの伝達のため申し上げます」
左馬助「なぜ私ではなくあなたにそれが届くのだ!」
目付役である左馬助は紅潮した。
政直「その理由についてもこの中にございます」
そう言うと政直は書状を淡々と読み上げ始めた。
政直「今回は直満が謀反を働き、重ねて目付役の新野左馬助は直満の子を取り逃がすという不祥事。全くもって心外である。よって今後は、小野和泉守政直を目付け役に命じることとする」
怒り心頭の者や、呆気に取られる者を気にもとめず、政直は咳払いをし、とんでもないことを言い放った。
政直「また、小野和泉守の子供を、井伊の女性と夫婦とすることを命ずる!」
場が静まり返った瞬間、脇差しを抜く音が響き渡った。
直盛「じじ様!どうか、こらえてください!」
政直に襲いかかろうとした直平を、直盛は羽交い締めにしながら必死の思いで止めにかかった。
絡まり合う、運命の赤い糸
一方、とわは龍潭寺で、南渓に詰め寄っていた。
とわ「井戸に捨てられていた赤子はどうして生きていたのですか?」
亀が戻ってきたら正解を教えてあげたいと思い、とわは必死だった。
南渓「おとわはどうしてだと思うか?」
とわ「ご初代様が竜宮小僧であったのではないかと思います」
南渓「ほほう。それでは、亀は?」
とわ「亀は井戸が枯れていたからといい、鶴は本当は井戸の外に捨てられていたといいますが、正解はありますか?」
南渓「みんな正解だな。答えはひとつとは限らないからな」
南渓は不思議な笑みを浮かべながら言った。
館に戻ったとわを見つけるや否や、父と母は鶴丸との婚姻が決まったことを告げた。
とわ「われは神と約束をしたばかりです!もしや、亀は…もう…」
動揺するとわに、直盛はそうでないと否定をし、くわえて千賀が続けた。
千賀「今川からそうするようにお達しがあったのです。それが謀反を企み、亀の首を渡さなかった井伊を許す条件なのです」
とわは全く納得している様子ではなかったが、他に手立ては無いという千賀の強い言葉で話が打ち切られた。
拳を震わせながらとわはただ立ち尽くすしかなかった。
鶴「おとわ様は俺の顔など見たくもないはずだ」
鶴丸は口を開くなるすごい勢いで語りだした。
鶴「俺の父がしたことを知っているだろう!わが父が亀の父の事を今川に密告し、そのせいで首を取られ、亀は井伊谷を追われることになったのだ」
動揺するとわに、鶴丸は唇を震わせながら続けた。
鶴「この夫婦約束は、今川から我が父への褒美なのだ。亀の父上を売ったことへの褒美なのだ!」
吐き捨て、逃げるように走り去ろうとする鶴丸を追いかけ、前に回り込むと、とわは一点の曇りもない瞳で鶴丸を見つめて言った。
とわ「亀は必ず戻ると約束してくれた。だからわれは亀の帰りを待たなければならない」
暗中模索で見つけた光
どうすれば鶴丸と夫婦にならず、亀を待っていられるか、とわは必死で考え、自分がいなくなれば約束も消えてなくなると思いついた。
そして家出を決行し、寒い夜道の中見つけた小屋に入り、そこで若い男に出会った。
その男はとても親切で、粥を食べさせてくれた。
そうして、のけもの同士仲良くやっていこうと楽しげに語っていた。
翌朝なぜか枕元で母の声を聞いた気がした。
千賀「とわ!大丈夫?」
自分がどこにいるのかもわからずに混乱するとわは、ゆっくりと記憶をたどってみた。
焦燥と安堵の入り混じる複雑な表情をする母を見て、とわの記憶は一気によみがえった。
そうだ!あの男は我を縛り、袋に入れてここに運んだのだ。
我を探している者がいることに気づき、われが井伊の姫であることを知り、褒美が欲しくなったのであろう。
直盛「おとわ、どうして家出などしたのだ!」
間髪入れずに母の手が、とわの頰を叩いた。
千賀「皆がどれだけ心配したかわかっているのですか!必死にあなたを探していたのですよ」
とわは大粒の涙をこぼしながら訴えた。
とは「亀は絶対戻ってくるのです。われが鶴と夫婦になっていたら、亀がかわいそうではないですか!亀は必ず私を迎えにきてくれると約束したのです」
興奮するとわをなだめるように直盛は優しくつぶやいた。
直盛「おとわが亀のことを思っているのはよくわかったが、井伊が生き残る方法が他には残されていないのだ。おとわが鶴丸と一緒になってくれなければ、井伊は今川に滅ぼされてしまうかもしれない。」
とわ「では、鶴と夫婦にならず、井伊も潰されない方法を考えればいいじゃないですか!父上も母上も何も考えない阿呆ですか!」
まくし立てるとわに、堪忍袋の緒が切れた千賀は、乱暴にとわを部屋に閉じ込めた。
とわの部屋には直満が駿府土産に買ってくれた鼓が置かれていた。
「息子が笛を吹き、嫁は鼓を叩くのだ」とうれしそうに語っていた直満の顔が頭に浮かんだ。
鼓を鳴らした瞬間、幸せそうに笑う直満と亀の優しい笑顔が脳裏をかすめた。
しかしもうふたりは、とわの近くにはいない。
とわ「やはり、夫婦になるしか方法は無いものか…」
ポンポンと鼓を叩き続けると、どこからか南渓の声が聞こえた気がした。
南渓「答えはひとつとは限らないからな」
そういった南渓の顔…そしてその頭。
力強く鼓を叩き、迷いを振り切ったとわは、新たな答えを見つけていた。
以上、NHK大河ドラマおんな城主直虎2話のあらすじネタバレでした。
以下は実際に放送を見ての感想です。
おんな城主直虎 2話の感想
直満は謀反により討たれ、その息子の亀之丞も今川から命を狙われることになりました。
直盛が逃がしてくれたおかげで命だけは助かってよかったですね。
親が決めた結婚とはいえ、相思相愛のとわと亀之丞なのですから結ばれてほしいです。
落とした笛を届けるために出掛ける
前回の井伊直満の謀反により亀之丞が命を狙われることになりました。
亀之丞のふりをして逃げ回るとわは、とても姫とは思えませんね。
本物だと間違われて連れて来られたという事は、女の子にさえ見えていなかったのでしょう。
朝早くに出かけていた理由が、落とした笛を届けるためだったとは。
会えるかも分からない人に一人で会いに行こうとするとは行動力がありますね。
案外早くに再会できてよかったです。
届けた笛が父親の形見だったとは、わざわざ届けた甲斐があったようです。
「死ぬなよ」というとわの手を握って「俺はもっともっと強うなる、馬も手習いも誰よりもできるようになってみせる。誰よりも強い男になって、そうなって必ずおとわの元に帰る」と誓うところは、体が弱くても心が強い頼もしい許婚だと感じたシーンでした。
服を交換して追っ手を引き受けるとは、たくましい女の子です。
曽祖父の直平だけが笑顔で褒めますが、やはり親の身となってはとんでもないことですよね。
直盛と千賀はかなり険しい顔をしていました。
千賀の言う通り亀之丞は命を狙われているのですから、その場で切られていても不思議ではありません。
無事でよかったですね。
野宿をして逃げ回る亀之丞には気の休まる時がないことでしょう。
直満の葬儀が身内だけで行われましたが、謀反の話は本当のようでした。
洞窟で切られていた男が密書を預かったこともはっきりしていて、誰が今川に告げ口したかが問題です。
下知により鶴丸と夫婦になることに
お悔みに来た小野政直も相変わらず歓迎されていませんね。
そして、その場で読まれた下知にはとんでもないことが書いてありました。
今川とつながっている政直が目付け役にされるのは当たり前でしょうが、とわと鶴丸を結婚させるという内容まで。
直満の謀反により、一番得をすることになったのは政直という事になりました。
そうなっては誰もが政直を疑うしかありません。
証拠がなければ何もできず腹立たしさを酒で抑えるしかないのが辛いですね。
息子と一緒に演奏させるために、とわに鼓を贈ったのにその姿を見ることができず無念だったでしょう。
井戸の赤子のことを和尚に聞きますが、答えがはっきりしませんでしたね。
「答えは一つとは限らぬからのう、まだまだあるかもしれんぞ」という意味深な発言をするだけでした。
神妙な面持ちでとわに話をする直盛と千賀。
大人の事情で今度は鶴丸と結婚しろと言われても困惑するだけでしょう。
亀之丞の首を渡せない井伊家を許す唯一の条件というのですから、どうしようもありません。
鶴丸も政直から話を聞かされ困った顔になってしまいました。
やはり彼も父親の企みに気づいてしまったのか・・・。
政直も鶴丸がとわを好いているのを気づいて言っているのですから意地悪な父親ですね。
「わが父が亀も父上の謀反を今川に密告したのじゃ」と断言してしまうのですから、幼いのに重い罪の意識を背負っているようです。
とわにも合わせる顔が無いようで、とことん大人に振り回されてしまっています。
とわが鶴丸にかけた言葉は彼の心を軽くして笑顔にしてくれました。
ですが、その直後に夫婦約束を反故にして「われは亀を待っておらねばならぬ」と言われてしまったのはきついですね。
本当は好いているのに黙って他の人との幸せを願うとは健気です。
夫婦約束を反故にするために行動する
亀之丞も過酷な逃亡生活で、ただでさえ体が弱いのに衰弱していて心配になりました。
今度は夜中に出掛けて行ったとわは、藁で休んでいると変な男と出会ってしまいます。
この髭面の男が藁の中から出てきても怖がらないのは流石です。
何かと引き換えとはいえ、食事もご馳走してくれて悪い人ではなく安心しました。
どうやらこの男にもいろいろ事情があるようですが、演じているのがムロツヨシさんという事もあり面白そうな人でした。
悪い人じゃない・・・と思っていましたが、とわが眠っている間に荷物を物色するとは手癖の方は悪いようで。
井伊の姫と知って、お礼目当てに袋詰めにして届けに来るとは現金な人です。
いきなり「首を刎ねよ」と命令されるとは驚きでした。
完全に攫った犯人だと思われて、乳母に叩かれ首を刎ねられる寸前になり災難な男です。
自分で出て行った事を話し、亀之丞が帰ってきた時に鶴丸と夫婦になっていては可哀想だから夫婦約束を反故にしたいと泣きじゃくる娘を見て心が痛かったはずの直盛。
でも井伊家の当主としてはどうすることもできず、結婚してくれるよう説得するしかありません。
和尚に答えは一つではないと言われたことを話し、何も考え付かない阿呆なのですかと上手く親を挑発しましたね。
しかし千賀の逆鱗に触れたのかお仕置きされてしまいました。
乳母にまで「勝手に開ければお前の首が飛びますよ」と恐ろしいことを。
父親が甘い分、母親は相当厳しいようです。
姫としての宿命なのでしょうが、家のために好きな人以外と結婚しなければいけないのは酷な話です。
そして、また乳母の悲鳴が聞こえました。
突然自分で髪を切り、その姿に驚きのあまり口が塞がらない直盛でしたが、今度は何を考えているのでしょうか。
とわはどうなってしまうのか次回が気になりますね。