おんな城主直虎 13話のあらすじネタバレと感想

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NHK大河ドラマおんな城主直虎13話のあらすじネタバレと感想です。

あらすじのネタバレは放送開始前に、感想は放送開始後に追記します。

⇒おんな城主直虎12話のネタバレと感想はこちら

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おんな城主直虎 13話のあらすじネタバレ

直之「女性に井伊を任せるなど、和尚様、正気とは思えません!」

直之の怒鳴り声が部屋中に響き渡った。

直之「この方は十歳から出家し、お家にすらおられませんでした。そのような女性に国の政治はできないと思います!」

苛立ちを抑えきれない直虎を、目で制した南渓は、冷静に言った。

南渓「駿府からは、但馬を後見にと命じられているが、そのほうがよいとお考えか?」

直之は政次に目をやると、気まずそうに黙り込んだ。

いまだなお、顔色一つ変えない政次に、南渓が尋ねた。

南渓「但馬守はどう思われるか?」

政次「国を治めるのはそう簡単なことではありません。どこまでの覚悟をお持ちなのか、それが多少心配です」

直虎「われは、わが父や先代の遺志をしっかりと継ぎ、井伊の国を守っていくつもりである!」

直虎は政次を睨みつけながら言い放った。

とうに覚悟はできている。

揺らぐことのない硬い決断の元、ここにいるのだ。

政次「それであれば、わたくしのような者が何か申し上げる筋合いではございません。家老として、誠心誠意、直虎様にお仕えさせていただきます」

政次は、気持ち悪いほど丁寧な言い回しでそういうと、深々と頭を下げた。

晴れて虎松の後見となり、井伊谷城の城主として、意欲的な直虎であったが、直之が指摘していたように、政務については自信がなかった。

それもそのはず、何せ経験が全くないのだ。

そんな直虎の心中を察した南渓は、一冊の書物を差し出した。

直虎「『仮名目録』とは?」

南渓「その昔、今川の先々々代の氏親殿が子に代を譲る際、無駄な混乱がおこらないように国を治めるために作った掟で・・・とにかく読んでみなさい」

書物には、家臣の統制から財産相続、けんかの成敗、金や米の貸借など、政治のすべてが細かく書かれていた。

なんとなくわかりそうなものもあったが、借米や借銭の話は、理解するには難しそうだった。

直虎が、次郎として長年身を置いていた寺は、寄付により運営されていたためである。

直虎は、気合を入れ直し、本気で読み始めた。

翌日、政次が大量の書類を持ってきた。

政次「安堵状、検地控え、証文類です。まずはご覧いただいた方がいいかと思いまして」

どさり、どさりと嫌がらせのように書類の束が直虎の前に置かれた。

これを全部・・・。

気が遠くなりそうだった。

立ちはだかる現実の壁

内政の難しさは、すぐに現実の問題として、直虎を苦しめた。

新たな領主のへの挨拶にと訪れた百姓たちに懇願された直虎は瀬戸という村に足を運んだ。

そこには手つかずのまま放置された荒れ地が点在していた。

「桶狭間の戦い」から続く数々の戦で、田を耕すものがいなくなったという。

「このような状態でも年貢は納めなければならないから、銭や米を銭主に借りるしかありません」

つまり、百姓は、年貢と銭主への返済と、二重の支払いに苦しめられているのだ。

甚兵衛という案内役の年老いた農夫は、土の上にいきなり土下座し懇願した。

「ご領主様、『徳政令』をお願いいたします!」

徳政令…貸借関係の一切を白紙に戻すように領主が発する、貧民救済のための法令だ。

「そうしてくだされば、また村を再建することができます!」

「よし、分かった。すぐに準備をしよう」と、直虎は即答した。

同行していた直之は、驚き慌てふためいた。

直之「そんな大切なことを簡単に了承してしまってはなりません!」

直虎「かまわぬ。領主はわれじゃ」

満足げな直虎と、怒りと不安を抱えた直之が館に戻ると、そこには血相を変えた六左衛門がいた。

六左衛門「このままでは井伊は潰れてしまいます!」

束になった借用書を見せられ、直虎は思わずのけぞった。

直虎「銭二十貫文、銭十五貫文、銭三十貫文・・・」

六左衛門「度重なる戦の準備のために、商人から借り入れをしていたようで・・・」

書面に書かれてあった、瀬戸方久という名前を見て直虎は驚いた。

百姓の甚兵衛が言っていた銭主の名と同じだったのだ。

直虎「井伊も、方久とやらから金を借りているということか・・・」

と、その時「瀬戸の、方久様とおっしゃるお方にございます」との声が響いた。

そこにいた直虎たち三人は、目を丸くして顔を見合わせた。

交渉相手は・・・

方久「ご領主様の代替わりを伺い、お祝いに参りました。瀬戸村の方久と申します」

直虎「苦しゅうない。面を上げい」

気丈に努めねばと意気込んでいた直虎は、男の顔を見て、拍子抜けした。

直虎「どこかで・・・会うたことはないか?」

方久「ございますよ」

袂からわらの束を取り出しながら方久は叫んだ。

方久「変わり者どうし、仲よくやろう」

わらの匂いと男の声が直虎の記憶を呼び起こした。

幼いころ、井伊谷から消えた亀之丞を追って家を飛び出し、彷徨い続け夜道に見つけた・・・。

直虎「お主は、あのときの!われを泊めてくれた。なのに、われを売った!」

方久「そうでございます」

直虎は奇跡的な再開に興奮気味に言った。

直虎「そうか!そなたが方久であったか」

懐かしさを交えながら、方久はそれからのことを話し始めた。

とわを突き出した褒美に金をもらい、それを元手に、浜名湖畔で余った魚を安く買い、干物にして売りさばいた。

そしてそのもうけで潰れかけた茶屋を買い、安くで茶を提供すれば、これがまた大当たりで商売繁盛。

するとその茶屋に人が集まり、次の戦の情報が飛び交うようになり、それをもとに戦場で商売を始めるようになった。

方久「戦中は食べ物や薬を仕入れて売り、戦が終わったら、刀剣や鎧などを拾い集め、次の合戦の場に持ち込むことを繰り返し・・・」

ほぼ泥棒のようにも聞こえるが、この男には、銭を動かす才能があると直虎は直感した。

その勘を裏付けるかのように方久がふざけた様子で言った。

方久「私は銭の犬です。しかし、「わん」ではなく銭を求めて「貫」と泣きます。うー、カンカンカンー」

直虎は笑いながら、身を乗り出し単刀直入に言った。

直虎「早速一つ頼みがあるんだが・・・。瀬戸村の借金をなかったことにしてはくれないか」

あまりの唐突さと内容に呆気にとられる方久に、直虎は百姓との約束を明かした。

「直虎様というのは、おもしろいお方です!」と笑い、方久は快諾した。

ただし!

井伊に貸している銭を、今すぐここで全額揃えて返してくれるなら、と言う。

直虎「そんなこと、できるわけがないであろう」

方久「わかりました。返済は少しずつ時間をかけてで結構です」

こちらを立てればあちらが立たず・・・

その夜、さっそく直虎、直之、六左衛門は三人で、井伊家の借財や年貢の見直しを行った。

財政は、思っていた以上に悪く、まさに火の車だった。

方久への返済だけで、ざっと三十年ほどかかる計算だ。

肩を落とす直虎に、やけっぱちになった直之が言った。

直之「結局、徳政令を出さなければ済む話だろう」

直虎「しかし、百姓たちと約束してしまったではないか」

直之「そのまま知らぬ顔で放っておけば、そのうち諦めるでしょう」

直虎は、取り消すほか方法はないものか・・・と、天を仰いだ。

翌日、館の庭に多くの人が集まっていた。

徳政令の話を聞いた隣の祝田村の者たちが押し寄せてきたのだ。

「徳政令を出すのであれば、ぜひ我らの方にも出してください。お願いします!」

手を合わせ直虎を拝むものや、期待に胸を膨らませている者たちでごった返した。

その様子を見かねた直虎は、苦渋の決断を下した。

直虎「その話だが・・・徳政令は出せない。今それを出してしまったら井伊家も潰れてしまうのだ」

一瞬静まり返ったかと思うとすぐに、百姓たちの表情は曇り、怒涛が飛び交った。

直虎「とにかく今は出せない!」

背を向け逃げるように去っていく直虎の背中には、悲鳴と怒号が、投げつけられた。

翌日から直虎は、あちらこちらの農村をこっそりと見回った。

田植えの時期が近づき、どの村でも、百姓たちが汗水たらして必死に働いていた。

老人と女、子どもが多く、働き盛りの男の姿は少なかった。

このままでは井伊家は、放っておいてもいずれ滅びてしまうことはだれの目にも明らかであった。

直虎「このまま百姓たちを見放すわけにはいかない・・・」

徳政令とは違う方法でどうにかして百姓を助ける手立てはないものだろうか・・・。

揃わない足並み

「銭の犬。うー、カンカンカンー!」

方久の顔と声が浮かんだ瞬間、直虎はあることをひらめいた。

方久を家臣として迎え入れ、瀬戸と祝田の両村を所領として与えれば、方久には年貢が入る。

年貢を納める代わりにしばらくの間、借財の返済を待ってもらう。

百姓たちはその間、年貢のみを納めればよいことになる。

そして、村で新たな商売を始め、百姓たちが別の方法でお金を稼げるようになれば、おのずと返済できるようになる。

そうだ!方久に面倒を見させればいい!

直虎は急いで方久に話を持ちかけ、南渓の賛同も得たうえで、評定を開いた。

直虎の必死の策にあったにもかかわらず、家臣たちは強く反発した。

直之「由緒ある井伊家に、どこの馬の骨ともわからないような商人を加えるなど、亡き父上たちに顔向けできません!それがしは、そのような家に仕えるのは遠慮したい!」

直之が言うと、六左衛門も怒りをあらわに申し出た。

六左衛門「そもそも瀬戸村は新野の娘たちのご所領です。また、祝田はわが妹・しのの所領です。妹と直親様の思い出の詰まった土地でもあります!」

とんでもない話だと言わんばかりに、聞く耳も持たず足早に二人は部屋を出た。

政次「では、わたしもこれで失礼いたします」

一人黙って聞いていた政次が、薄ら笑いを浮かべながら去っていった。

直虎「嫌な思いをさせてしまったな・・・」

方久「慣れていますから」

全く気にしていない様子の方久は、直虎を見て言った。

方久「村が豊かになれば、きっと皆、手のひらを返したように言うでしょう。直虎様のおかげだ!あのときのご決断は素晴らしかったと。あの分からず屋どもをぎゃふんと言わせてやりましょう」

こわばっていた直虎の表情は、ほころんだ。

ほっとしたのもつかの間、新たな知らせが飛び込んできた。

「瀬戸村と祝田村の百姓らが、徳政令を出すよう、今川に直訴したようです!」

直虎の顔は一瞬にして凍り付いた。


以上、NHK大河ドラマおんな城主直虎13話のあらすじネタバレでした。

以下は実際に放送を見ての感想です。

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おんな城主直虎 13話の感想

井伊家の男たちが次々に亡くなり、とわが直虎となって後見人になる事に。

しかし家臣たちは女城主に従う気があまりないようですね。

国を治めるために勉強を始めた直虎ですが、早速大きな困難にぶつかってしまったようです。

直虎が後見人になる事に不満の家臣

謀反を疑われ命を落とした直親。

井伊家を守るため虎松の後見人として登場したとわですが、女が当主になるだなんてすぐに受け入れられる話ではありませんよね。

中野の嫡男・中野直之が大反対します。

しのの兄・奥山六左衛門は和尚に還俗を勧めてきますが、駿府から政次を後見人するよう言われていること告げると黙ってしまいました。

相変わらず政次は嫌われていますね。

とわの出家は井伊の本領安堵と引き換えだったので、還俗はせず。

一番反対しそうな政次が、直虎になる事を真っ先に賛成したのは意外でした。

直虎として領主らしく振る舞うのは、とわにとっては疲れる事でしょうね。

形だけは後見人として認めてもらいましたが、やはり政次の事は警戒しているようです。

そんなとわに、和尚は『仮名目録』という巻物を見せます。

今川の先先先代が、無用の乱れが起きぬよう作った掟が書いてあるものです。

これを読んで、何か今後の国を治める参考になるのでしょうか。

新野の屋敷では、しのとなつが子供たちと平穏に暮らしています。

とわが直虎と名乗り後見人になるという知らせを聞き、面白くなさそうなしの。

直虎の事を後見人だと認めたくないしのですが、とわと政次の二択になってもどちらも嫌だと拒絶します。

井伊家の嫌われ者と同じくらい、しのにとってとわは嫌な存在なのでしょう。

政次と目付け役三人も、直虎が後見人になる件について話し合っています。

今の井伊を手に入れても苦労するだけだと、彼らも手出しをする気はないようですね。

井伊の内情を知ったら音を上げるだろうとニヤリと笑う政次。

この目付け役三人は、後の井伊谷三人衆と呼ばれ井伊家の行く末に大きく関わってくるようです。

徳政令を出すよう願い出る百姓

新米城主直虎は、仮名目録で熱心に勉強しています。

国を治める勉強は難しそうですね。

やはり周りの男たちから小馬鹿にされる直虎。

指示する前に政次が仕事を進めようとすると不満な顔をしました。

指図ができない殿と言われたばかりですから機嫌が悪くなるのも仕方ありません。

挨拶に来た百姓に会いますが、直虎の姿を見てギョッとします。

出てきたのが女性なのですから当然の反応ですね。

村の様子を直接見に行く直虎に、嫌味を言う直之。

直之はとことん性格の悪そうで印象最悪。

次郎法師として元から慕われていたとわですから、直虎になっても村の人は大歓迎です。

瀬戸村へ行く荒れ果てた土地が。

なぜ耕されていないのかを聞くと、戦で駆り出され男手が不足してしまい困り果てている百姓たち。

ここで『銭主』という言葉を聞くことになり、年貢のため銭や米を借りなければならず大変なようです。

銭主に借金を棒引きしてもらうよう沙汰を出す徳政令というものがあるのですね。

暮らしすらままならないようでは助けるしかありません。

百姓たちの手を見て、彼らの苦しみを悟ります。

しかし、井伊自体も借金だらけのようで困った状態に。

瀬戸方久という人物に多額の借金をしていたのです。

早速その本人が現れましたが、なんだか嫌らしい顔ですね。

顔を見た瞬間、直虎はピンときたようです。

幼少の頃、納屋で会った浮浪者のような格好の男でした。

百姓を救うため、方久を家臣に

汚い身なりだったのに随分と立派になりましたね。

ご褒美の銭を元手に商売に大成功したようで、商才がある男だったみたいです。

戦場さえも商売の場所にしてしまい、最終的に蔵が建つほどの大金持ちに。

方久は、お祝いにすずりと筆の贈り物を持ってきました。

ニヤニヤ笑う方久も、流石にいきなり徳政令の話をされては驚きですね。

代わりに井伊家の借金を全て返せと要求してきましたが、返したら井伊家が潰れてしまうような額のようです。

30年あっても返しきれない額とは。

百姓たちは徳政令の話を聞きつけ、すごく期待しています。

徳政令の安請け合いをしてしまったばかりに、無理だと分かると百姓たちの不満も爆発。

三河の松平家康も一向一揆の影響で苦戦し、今川にとっては良い状態になってきました。

田んぼ仕事をする村人から饅頭をもらい、差し出された手を見て百姓に支えられている事を改めて知った直虎。

もう一度方久を説得しようとしますが、商いを始めてはどうかと提案されました。

確かに商いを始めれば資金を作ることができますね。

直虎は力を無いことが悔しいと思っていたが、力があることは怖いことだと気づきます。

当主になるということは大きな責任が伴うのですから大変なことです。

百姓の負担を減らすため、直虎が出した決断は方久を家臣にすることでした。

方久に領土を与え年貢が入ることになり、年貢で借銭を返すという形にしたのですね。

よそ者の商人に領土を与えるなんて、家臣たちは簡単には受け入れられませんよね。

銭は力だという方久ですが、彼は井伊家にとってどのような存在になっていくのでしょうか。

ところが今度は百姓たちが今川に徳政令を出すよう願い出たようです。

何が起こっているのか戸惑う直虎ですが、井伊家がどうなってしまうのか心配ですね。

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