おんな城主直虎 1話のあらすじネタバレと感想
NHK大河ドラマおんな城主直虎1話のあらすじネタバレと感想です。
あらすじのネタバレは放送開始前に、感想は放送開始後に追記します。
目次
おんな城主直虎 1話のあらすじネタバレ
とわは、岩陰で息をひそめて待った。
崖の上を風が過ぎ、静けさが戻った。
今だ!と、立ち上がった瞬間
「おとわ、覚悟!」
慌てて声のする方を見ると、草むらから鶴丸が顔のぞかせていた。
「鶴、こっちだ! こっちにもおるぞ!」
亀之丞が、声を上げた。
年の近い三人は、鬼ごっこに夢中になっていた。
鬼役の鶴丸に見つかった、とわをかばうため、亀之丞が叫んだのだ。
鶴丸は草をかき分け、猛然と迫ってくる。
とわはついに崖っぷちへと追い詰められた。
数日続いた雨のせいで、崖下を流れる川の流れは速く、荒れている。
負けん気の強いとわは、後先を考えず、激しい流れの川へ身を委ねた。
驚き叫ぶ二人の声が、一瞬にして遠ざかっていった。
今川家の監視下にあった井伊家の命運
時は天文十三(一五四四)年。
所は浜名湖の北の山あいに広がる遠江、井伊谷。
五百年もの昔から、井伊一族によって守られてきた土地だ。
しかし、ここ数年は、駿河の名門である今川家の圧力に屈し、今川家の完全な統治下に入ってしまっていた。
先々代の当主である井伊直平は娘を人質に差し出し、家督を継いだ嫡男はすでに亡くなっていたため、現当主は孫の直盛であった。
時の勢力にあらがえなかった直盛は、今川家・家臣の目付役である新野左馬助の妹・千賀を正室に迎えることを余儀なくされた。
しかし二人は周囲が羨むほど仲睦まじく、ほどなくして姫を授かった。
それが、とわである。
直盛は娘を溺愛し、乗馬の腕も磨かせ、男児のように育てたが、とわは喜んで従った。
それが、男勝りで向こう見ずな、とわの性格を育てあげたのかもしれない。
濁流に飲まれたとわが、ようやく川岸へと流れ着いたころ、父の直盛は、評定を開いていた。
井伊の居館の一室に集まったのは、井伊家の重臣・奥山朝利や中野直由、千賀の兄である左馬助たちである。
直盛の叔父に当たる井伊直満と、家老の小野和泉守政直が、一同が見守る中激しくやりやっている。
亀之丞と鶴丸の父親であるこの二人は、誰もが知る犬猿の仲である。
直満「井伊の家督は井伊の男子が継ぐ。それの何が不服だというのか!」
政直「武家の婚姻とは訓略の場。今川の家臣から養子をお迎えすれば、太守様の心象も良くなり、井伊家も安泰だと申しているのでございます」
大守様とは、今川家の当主・義元のことである。
井伊家の家老職にありながら、今川びいきの政直は、井伊家内では信任の薄い存在であった。
ことの発端はお世継ぎ、つまり、とわの縁組みのことだ。
当主である直盛には息子がおらず、万が一のことがあれば、家の断絶を招くかもしれない。
早々に後継者を定めておく必要がある。
そこで直満が、みずからの嫡男である亀之丞をとわの婿養子にすることを提言したのだ。
直満「今川の機嫌とりはもう十分であろう!」
直満が胸を反らして言い、一同も直満の加勢にまわった。
政直はしばし頭を抱え沈黙した。
新たな契り
乳母のたけに連れられ、ずぶ濡れのまま館に戻ったとわは、野駆けに出ようとする父を見るなり、そそくさと自分の馬を引き出してきた。
直盛「その格好はどうしたのだ?」
しかし、とわは、目を丸くする直盛を気にも留める様子もない。
とわ「父上、お先に参ります!」
わき目も触れず馬を走らせる娘を、直盛は苦笑して追った。
井伊の領地を眼下におさめる丘陵にたどり着いた時、直盛が語り始めた。
直盛「このような面倒なことも、お前が男であったなら、起こらずにすんだろうに・・・」
とわ「面倒なこと、とは?」
ややしばらくの沈黙ののち、直盛は声を張って言った。
直盛「わしの跡を・・・いっそ、おとわが継ぐか? 」
とわ「言われなくても、私はずっとそのつもりでおりますが」
直盛「よし!ではそうするか。うむ。そろそろ戻ろう!」
父の背を追いながら、とわは父の複雑な思いを感じた。
直盛の居館の裏手に、直盛の叔父に当たる南渓が住職を務める龍沖寺がある。
武術全般に通じる傑山と、学問に強い昊天のもと、とわたちはこの寺で文武を学ぶ。
この二人は、南渓を支える若い僧侶でもあった。
とわたちが手習いを終え、寺の井戸に向かうと先客の南渓がいた。
南渓「ご初代・共保公のことを、おぬしらはなんと聞いておる?」
鶴丸「ある日、ここの井戸に捨てられた赤子を拾い上げた近くの八幡宮の神主が、『これはただならぬ子』といい、育てた子がのちに、井伊谷の井伊家を開いたと伝わる。」
鶴丸の答えに頷き、南渓はさらに加えた。
「井戸の中に放り込まれてもなお、初代様は生きておられた。不思議なことだ」
亀之丞が、石を井戸に投げ込むと、からん、と乾いた音が響いた。
亀之丞「乾いた音・・・もしや、赤子が生きていたのは、涸れ井戸だったからじゃないか?」
鶴丸「井戸端に捨てられていたとなれば、ありがたみがないゆえ、井戸の中ということにしたのかもしれない。」
鶴丸がとわのほうに視線をうつしたとき、亀之丞がしゃがみ込んだ。
亀之丞は体が弱いことを二人は知っている。
鶴丸はすぐさま亀之丞をおぶり、とわと三人で直満の屋敷へと駆け込んだ。
亀之丞に付き添っていると、ほどなくして上機嫌で現れた直満は笑みを浮かべて言った。
直満「実はそなたたち二人はな・・・夫婦約束をすることに決まったのだ」
亀之丞「め、めおとですか?」
直満「亀之丞は姫の婿として井伊の当主となり、共に井伊家を盛り上げていくのだ!」
たじろぐ亀之丞にめもくれず、声高に続ける直満に、とわは言葉を失った。
亀と夫婦・・・?
長い時を共に過ごしてきたが、そのようなことは一度も考えたことがなかった。
いそいそとその場を立ち去り、館に戻ったとわは、直盛に詰め寄った。
とわ「あの丘で、わしの跡を継ぐか?と、父上は仰られたではないですか・・・!」
直盛「それは、その・・・勢いというか・・・」
静かに様子をうかがっていた母の千賀が、直盛を助けるように口を開いた。
千賀「そもそも、女性が一人で家を継げるわけがないでしょう」
とわ「しかし!」
千賀「もし、仮に、あなたがご領主様になったとしても、跡継ぎをもうけるために誰かと夫婦になることは変わりはないはず。」
とわの脳裏に亀之丞の笑顔が浮かんだ。
あの心優しい亀と夫婦になる……。
胸の奥で、何かが動くのを感じた。
それに、遠い土地に嫁がず、この地で父上と母上とこれまで通りに暮らすことができる。
とわ「確かに・・・仰せの通りでございます」
直盛「では、承知したのだな」
安堵した直盛の隣で、とわは声を張り上げた。
とわ「はい!女に二言はありません!」
竜宮小僧
龍潭寺では亀之丞と鶴丸が、庭で傑山に武術を習っていた。
亀之丞と顔を合わすのがてれくさく、物陰に隠れていたとわに南渓が声をかけた。
南渓「亀は力が入っておるのう」
とわ「張り切りすぎて、身体を悪くしなければよいのですが」
南渓「ほほう、もう、亭主の心配か?」
とわは、にやにやとする南渓に、このところ気になっていることを聞いてみた。
とわ「最近、身の回りで不思議なことが起こっていて・・・この間、川に飛び込み濁流にのみ込まれそうになった時、どこからか導く声が聞こえた気がした。覚えのない馬の飼い葉が置かれていたこともあった。」
南渓「おとわ、それは竜宮小僧だ。」
竜宮小僧は、いつの間にか手助けをしてくれるという伝説の小僧だ。
そこに、稽古を終え、汗を流した亀之丞と鶴丸がやって来た。
とわは亀之丞とそっと目くばせを交わし、はにかんだ。
その頃、井伊の居館には、直盛と直満、政直、左馬助の四人が集まっていた。
とわと亀之丞の婚約の件を今川家に知らせるため左馬助が駿府に出向いたが、直満がじきじきに挨拶に出向くよう達しがあったのだ。
直満「なぜだ、なぜわしが駿府へ行く必要があるのか!」
左馬助「亀之丞様のお父上として、と思いますが」
動揺する直満に左馬助が、けげんそうな顔で言った。
直満「なんだ、そういうことか。」
どこか動揺を隠せないでいた。
その翌日、直満は左馬助とともに駿府へ向かった。
とわは、亀之丞と鶴丸を引き連れ、竜宮小僧探しに明け暮れていた。
森の探索中、先に進もうとするとわに、鶴丸が声をかけた。
鶴丸「探し始めてから、もう五日。亀も疲れているし、もうやめよう。」
とわ「亀は平気なはず!なぁ亀?」
すると途端に鶴丸が声を張り上げた。
鶴丸「お前は姫だから、周りの者は逆らえないのだ!そういうことを少しは考えろ!」
しばしの沈黙が続いたのち、なんとも綺麗な音が響き渡った。
亀之丞の横笛だ。
2人は言い争いを止めその音色に聞き入った。
とわ「いつ聞いても見事だな。亀の笛は」
亀之丞「俺のとりえは、これだけだから・・・」
笛の音が鳴りやむや否や、とわたちの耳に何かが聞こえた。
音の先には大きな口を開けた洞窟があり、三人は恐る恐る奥に進んだ。
ふいに立ち止まったとわが、突然叫んだ
とわ「井戸の子は、竜宮小僧であったのではないか!?」
鶴丸「何を、やぶから棒に」
とわ「竜宮小僧は淵に住んでいると聞いた。そうだとしたら、井戸の中に放り込まれても息ができたのではないか?」
その時、亀之丞が、のどをならし、立ち止まった。
その視線の先には、血まみれの人が倒れていた。
遠州錯乱
三人は顔を見合わせ、叫びながら、来た道を駆け戻った。
息を切らし龍潭寺に駆け込んだ三人は、南渓とその場に居た直盛を洞窟へと案内した。
死体を前に、南渓は経を唱え、直盛ととわたちは手を合わせた。
死体を調ベながら南渓と直盛が、何やら話していると、亀之丞が急に口を開いた。
亀之丞「この者は、先日、屋敷に来ていた者だ!」
驚き顔を見合わせた直盛と南渓は、先に戻ると言い、何やら慌ただしく去っていった。
急ぎ戻ったみんな前には、亀之丞の父・直満が駿府で命を落としたという知らせと、その首を収めた桶が置かれていた。
直盛「亀之丞。お前の父上は亡くなってしまった。謀反をたくらんだ罪で、太守様に討たれたらしい」
亀之丞「・・・む、ほん、とは?」
うなだれ肩を落とした直盛に代わって、左馬助が答えた。
左馬助「太守様は、直満様が北条に宛てたとされる密書を手にしておられました。そこには、今川と手を切り、北条に加勢したいと書かれており・・・」
館の庭には身内の者が集まっていたが、重苦しい空気が漂っていた。
ふらふらと桶に近づく亀之丞を、とわは見守ることしかできず、鶴丸は、放心状態のまま帰っていった。
金目のものはとられていない。
斬られたのは恨みか、はたまた、ほかに欲しいものがあったか・・・
洞窟で聞いた南渓の言葉がよみがえり、ある筋書きが脳裏に浮かんだ。
亀之丞が見たという男は、直満の密書を預かりに来た者だったのでは?
それを北条に届ける途中で襲われたのだとしたら、密書を奪わせたのは誰だ?。
遠く離れた地に暮らす、直満の父・直平も、馬を飛ばして駆けつけ、井伊家は騒然となった。
わが子の死に怒りをあらわにする直平は、勢いよく主殿に入ってきた。
直平「小野か? 直満を売った奴は小野か!」
直盛「じじ様、今は時間がありません」
左馬助「実は太守様からは別の知らせも受けております」
月明かりに照らし出された、井戸端に座っている亀之丞の姿を見つけ、とわは安堵した。
とわ「亀!もう、探したぞ!」
近づき、亀之丞の手を取ったとわは驚いた。
とわ「亀、熱が・・・」
亀之丞はとわの手を振り払い、吐き捨てた。
亀之丞「どうせ、長くは生きられない身だ。放っておいてくれ!鶴のように賢いわけではなく、おとわのように体が動くわけでもない。俺なんて、ただ、井伊の血を引いているだけの・・・ただの出来損ないではないか!」
言い終えた瞬間、とわの手は亀之丞の頬を張り、大声で叫んでいた。
とわ「私の夫は出来損ないではない! 誰よりも笛がうまく、人を惹きつける笑顔を持つ優しい人。でも、本当は人一倍負けず嫌いで、つらいときも決してつらいと言わない。よい男だ!」
2人の目からは涙があふれだしていた。
とわ「もし、このまま体が強くならなければ、私が亀の手足となり、亀の代わりに馬に乗り、村を駆ける。いざとなれば太刀を佩き、戦にも行ってやる!」
亀之丞「おとわは、俺の竜宮小僧になってくれるのか」
とわは、泣きながら何度も首を縦に振り続けた。
そのとき、物陰に潜む黒い影を見つけた亀之丞が声をあげた。
亀之丞「おとわ、逃げろ!」
その瞬間、背後から太い腕が首に巻きついてきた。
かすかに香る線香の香りをかいだとたん、、とわは意識をなくしてしまった。
とわは、自分の部屋の布団に横たわり、、枕元には千賀の姿があった。
気付くや否や飛び起き、叫んだ。
とわ「亀は!」
千賀「父上が、あるところへ逃がしました」
千賀は続けて、二人を襲ったのは、直盛の命を受けた傑山であったことを話した。
そして、静かに付け加えた。
千賀「亀の首を差し出すようにと、お達しがあったのです。今川からのお達しに背き、逃がしたことが知られれば、今川に攻め込まれるかもしれません。そうなれば、父上はもちろん、私もあなたも打ち首に・・・だから、今聞いたことはすべて忘れなさい」
衝撃的な話に一睡もできずにいた。
とわは龍潭寺へ走り、涸れ井戸に向かい一心不乱に祈りを捧げた。
とわ「ご初代様、お守りください。亀の無事を、井伊の無事を・・・どうか・・・」
ふと我に返ったとわの目にあるものが飛び込んできた。
とわ「あれは・・・亀の笛・・・」
笛を手に取った瞬間、とわは訳も分からず無我夢中で走って行った。
以上、NHK大河ドラマおんな城主直虎1話のあらすじネタバレでした。
以下は実際に放送を見ての感想です。
おんな城主直虎 1話の感想
ついに放送が開始されたNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」。
女ながらに井伊家を継ぐ直虎の話ですが、この時代に女性が活躍するというのは凄いですよね。
今までのおんな大河に比べて期待できそうという事で、放送開始を楽しみにしていた作品です。
以下、第1話の感想を書いていきます。
井伊家の姫・とわ
第1話は井伊家の姫・とわ(のちの直虎)の幼少期のお話です。
元気な女の子が男の子たちと駆け回っているところから始まりましたが、遊びの最中に笑顔で滝つぼへと飛び込んでしまうところからも男勝りな性格がうかがえますね。
戦国の群雄割拠な時代に果敢に飛び込み井伊家を守っていくというのですから、今後の展開が楽しみです。
場所は遠海・井伊谷というところで、その暮らしぶりは普通の田舎の村といった感じです。
将来偉業を成し遂げる、馬に跨った井伊直虎という勇ましい女性も、幼少の頃はお転婆なかわいい女の子。
そのギャップからか、とってもかわいく見えました。
もちろん子役の新井美羽ちゃんのかわいさも手伝ってのことです。
井伊家の館では、今川から婿をとる問題でさっそく揉めているようです。
この時には既に今川の軍門に降っており、内情も複雑なようで。
とわは乳母も泣かせるほどのお転婆ぶりですが、さすがに母親の千賀は男らしく育てる気はないようですね。
父親の直盛も「お前が男であったらばのう」と言うのですから、この頃は跡を継がせるつもりは全くなかったのでしょう。
しかし、この年齢で跡を継ぐ気満々のとわは、既に男と対等に生きていく気持ちをもっているみたいです。
仲良しの友達も亀之丞と鶴丸という男の子ふたりで、女の子らしい遊びは一切興味なしに見えます。
常に行動を共にする三人は仲が良くて微笑ましいですね。
森で酒を隠れて飲んでいた南渓和尚が、井戸に捨てられていた赤子が井伊家を開いたという話をおかしいと思ったのはもっともでした。
井戸の中に捨てられていたなら生きているはずなんてありません。
亀之丞は枯れ井戸だから生きていたのだろうと言いますが、わざわざ井戸の中に捨てるというのは不可思議です。
面白味がありませんが鶴丸の言う通り井戸端だったのかもしれませんね。
亀之丞と将来結婚することを決められる
どうやら亀之丞は病弱のようで、背負ってきた鶴丸が責められてしまったのがつらいシーンでした。
井伊家の息子と家臣の息子の差というものなのでしょうが、どうやら人間関係は複雑のようです。
亀之丞が寝込んでいるのを心配して慌てて駆けてくる直満を見ると、かなり溺愛されているのでしょう。
とわが看病しているのを見て「二人は夫婦になる」といきなり打ち明ける直満ですが、圧倒的に結婚より亀之丞が跡を継ぐという事実の方がショックだったのは彼女らしいと思いました。
跡を継げないと知って責められる直盛も若干気の毒な感じでした。
隣に座る千賀が上手く言い包めましたが、この夫婦は嫁のほうが強いのでしょうか。
このシーンだけを見るとそんな感じもしました。
鶴丸の父親で井伊家筆頭家老の小野政直だけは、この結婚をよく思っていないようで。
政策が気に入られず嫌われているため息子の待遇も悪いようですが「あやつはきっと勇み足を踏みよるぞ。勇んで身を滅ぼさんとよいがのう」と言っているあたり、本気で井伊家を心配している良い家臣のように思いました。
亀之丞が鶴丸に、とわが自分との結婚を嬉しく思っていないと悩んでいるところを見ると本人は結婚したい気持ちがあるのでしょうか。
女らしい格好で現れたとわに、頼りないのは嫌ではないのかと聞き強くなると宣言するところは男らしいと思いました。
謀反を企てたとして討たれる直満
とわは溺れた時に助けてくれ、知らぬ間に馬の飼い葉をしているのは忍びではないかと勘付き和尚に話すと『竜宮小僧』だと言われました。
知らぬ間に仕事をしてくれる竜宮小僧という便利なものがいるようですが、実際には誰がやっているのでしょうか。
駿府に行くように言われて動揺する直満の顔も気になります。
そして政直は何かを勘付いている様子。
直満と亀之丞の親子の会話にほっこりした後に、出向いた駿府の今川館の緊迫感には不安を感じました。
本当に存在するかわからない竜宮小僧を探し回る三人ですが、直満の手紙を受け取って殺されてしまった僧侶の骸を発見してしまいます。
まさかと思いましたが、直盛の前に置かれた白い布に包まれた箱を見てやっぱりといった感じでした。
今川と手を切って北条と手を結ぶことを考えていたなんて、政直の予言は的中してしまい悲しいですね。
直満の首が入っているであろう入れ物を抱いて泣く亀之丞の姿は心の痛いシーンでした。
このことを既に知っていた小野政直は果たして井伊家にとって良い存在なのか悪い存在なのか・・・。
今川から亀之丞の首も差し出せと迫られ、直盛も苦しい立場となってしまいました。
亀之丞も完全に卑屈になってしまい、それを泣きながら「われの夫は出来損ないではない!」と励ます場面は幼いながらも完全に夫婦の会話でした。
その直後二人は引き裂かれてしまうという展開にはなりましたが、直盛が逃がしてくれたおかげで生き延びることができたのはよかったです。
この先父親を失った亀之丞がどうなってしまうのか、とわはどのように成長するのかが気になる第1話でした。
全体的な感想としては、子役たちの一生懸命な演技がとってもかわいらしく、また、演技力の高さに驚かされたという感じです。
4話までは子供時代が描かれますので、まだまだ子役ちゃんたちの熱い演技が見られます。
他の方の感想も見ましたが、亀之丞のキャストである藤本哉汰くんを中心に子役が話題になっていますね。
もう少し話が進めばあの寺田心くんも出演しますし、おんな城主直虎は子役フィーバーのドラマになりそうです。